ウシトミライについて
私たちは
繁殖から肥育、精肉加工、販売までを
一環して行う和牛ブランドです
長く人間の生活を支えてくれる牛たちへ、
敬意と共存の心を忘れずにいたい。
役牛から肉牛へと変わった今、
命のバトンをつなぎ続けた優秀な黒毛和種の歴史を、
「おいしいか、おいしくないか」だけで
選別するのはとても残念なことです。
生殖と繁殖と生産と肥育は、自然界のルールと
科学に基づいた一頭一頭とのチャレンジ。
和牛界のこれからを担い、
充分に役割を果たした牛たちへ感謝と尊敬を込めて。
私たちウシトミライは、
ビンテージ和牛(経産牛)がつなぐ牛の未来を、
これからも守り続けたいと願っています。
ウシトミライ おいしさの秘密
良い雄牛の種から生まれる、良い雌牛の命
良い雌牛に宿る、良い雄牛の命
ウシトミライの牛たちは、父牛や母牛、祖父母、曾祖父母の優秀な血統を受け継いだものばかり。遺伝子レベルから知り尽くした牛の、生殖・繁殖・生産・肥育・出産・屠畜・精肉・加工・販売に至るまで、生涯にわたってその命と向き合います。雄牛の秀でた特徴と、雌牛の魅力的な長所によって生まれてくる極上な牛たち。生まれる以前から品質が保証された、珠玉の牛です。また、それほどまでに優秀な血統だからこそ、次なる牛へと命をつなぐ経産牛としての力があると言えます。特にウシトミライが選びぬいた但馬(たじま)牛は、皮や毛並みが柔らかく、小柄で骨が細いわりに身のしまりがよいため、余分な皮下脂肪や内臓脂肪がつきにくい、良質な筋繊維を持った肉牛へと成長し、多くの人々を魅了しています。
Our mission
ウシとのミライで
ヒトのミライもつくる
ウシトミライです
「牛の未来」ではなく「牛と未来」
ウシトミライというネーミングには深い深い意味があります。牛の存在があってこそ生きていける僕たちだから、決して人間側が牛の未来をつくるのではなく、牛と人との未来を、牛たちと一緒に創りあげていきたいという思いを込めています。最初は扱う肉のブランド名として「ウシトミライ」と名づけましたが、この事業が進むほど「牛と一緒に未来を創りだそう」という共感によって、多くの方々からの協力や賛同が寄せられるようになりました。ライバルや競合といった関係よりも、ともに助け合うことの大切さ。繁殖・生産に関わる人、加工に関わる人、食に関わる人、環境に関わる人。どの立場にあろうとも牛との未来を一緒に描くことで、社会全体に心の豊かさをもたらせたなら、それほど嬉しいことはありません。ウシトミライは空腹を満たすためではなく、心を満たす存在でありたい。だから、「ウシとのミライで、ヒトのミライもつくる、ウシトミライ」なのです。
牛飼いのミライに向けて
僕たちが取り組んでいること
心から望むのは、牛も人も幸せであることです。家畜という存在の牛たちには、限られた時間のなかで、穏やかで健康的な毎日を過ごしてもらいたい。サシを多く入れたいがために偏った食事を与えることや、体を大きくする目的で無理に太らせることなく、あくまでも一頭一頭の健康を優先した肥育を心がけています。生まれてまもない仔牛の気持ちを考えたり、幼少期から若牛にかけては性格の合う者同士をグループ分けし、仲良しを集めて同じゲージで育てるなど、精神的にもストレス環境におかない工夫も必要です。また、海外から優秀な研究者や科学者を弊社で採用し、科学的な根拠と技術に基づいた生殖と繁殖に努めることで、血統の重視だけではなく、より元気で健康な牛を誕生させる努力をしています。人工的な受精のほか、雌牛の群れに一頭の雄牛を放つ「牧牛」の手法を用いることで、近年問題となっている発情の微弱化や繁殖障害を防ぐ、牛本来の本能や習性を活かした自然交配にも挑戦。牛とのミライに対し、あらゆる視点に立って事業を展開しています。
加えて人間側の取り組みとして、僕たち牛飼いが長く営み続けられるよう、労働環境の整備にも積極的に臨み、北海道への移住・定住を考える若い世代や世帯に対しトライアルの機会を用意することや、家庭を持つ女性などが自分で業務内容をコントロールしながら、なるべく定時で働ける場を模索しています。さらに畜産の分野に限らず、酪農に従事する方々との連携で、黒毛和種の新しいスタイルの生産にも力を注ぎ、酪農と畜産の壁を超えた協力体制も整えつつあります。このように畜産の魅力と可能性を感じてもらいながら、互いに努力を重ねることは、必ずや牛飼いのミライを明るくすると僕らは信じているのです。
持続可能な畜産への取り組みについて
〉https://www.milknet-labo.co.jp/livestock/